珈琲工房しいの木 アウベルクラフト

焙煎キットの開発秘話

Product development secret story

 

【 コーヒー焙煎キットの形はなぜ四角? 】

コーヒー焙煎キット

レストラン「さと」で思いついた
このコーヒー焙煎キットはアウベルクラフトを代表するキットだ。では、どうしてこれが生まれたのか。その理由は他のキットとはちょっと違っている。

僕たちは少し悩んでいた。手作りキットの第一号「スモークキット」は順調に売れていたが、それだけではだめだろう。次の手作りキットを何とか作り出さなければいけない。でも何を作ってよいのか見当が付かなかったのだ。

そんなある日。二人でお昼ご飯を食べに和食レストラン「さと」に行った。ふと見ると、ドリンクコーナーに人が群がっているのが見えた。

ぼく(マーベル)が
「燻製作りというのはちょっとマニアックだよな。もっと普通の生活の中にあるものでないとだめなんじゃないかなあ。あんなふうに飲み物とか、コーヒーとか……」

兄は
「じゃあ、コーヒーの焙煎とかか?」
「それそれ! コーヒーを自分で焙煎するキットを作ろうよ」
ということになったのだ。

そんなに簡単ではなかった

このコーヒー焙煎というアイディアが出て、このキットの開発に取り組んだのは兄(クラフト)だが、試作品第一号は全然うまく行かなかった。

駐車場でカセットコンロにこの試作品をセットして焙煎を始めた。ところが全然焙煎なんてできない。一時間もくるくる回し続けたのだが、思ったように焙煎ができないのだ。

やっぱり素人が焙煎したってうまくいくもんじゃあない。そう簡単にプロ並みの味なんてできないんだな。無理かも。。。

試作品第一号

一時は諦めかけたのだが、外で焙煎するので風があって火力が足りないことがわかった。これに風防を付けてみるとうまくいったのだ。

さらに改良に改良を加え、完成度が高くなってくる頃には、全くコーヒーに対する気持ちが変わってしまった。おいしいコーヒーを飲み続けると「本当のおいしさ」がわかってくるのだ。

みんな丸形

コーヒー焙煎キット

アウベルクラフトのコーヒー焙煎キットの形は「四角」。コーヒーの焙煎の知識がある方なら、意表をついた形に思うだろう。かつて他のメーカーが作った焙煎機は全て円形だった。焙煎機でなくても、こういったたぐいの機械は「円形」が中心の作りになっている。円形には作る側においては、いろいろのメリットがあるからだ。

アウベルクラフトが焙煎キットを発売するまで、いろいろな試作を繰り返した。当然この中に円形の物もあったし、角形もあった、大きさもいろいろな大きさを作った。来る日も来る日も豆を煎り続けた。そして、コーヒーの煎り加減や味を試した。最初はむしろ旨く行かないことの方が多かった。

師匠の小野珈琲店さんにもいろいろ親切に教えてもらった。(本当に感謝感謝!)基本的には屋外でも使えるようにという、アウトドア仕様をコンセプトの中の一つに置いたこともあり、かなり苦労の連続であった。諦めかけたこともあったくらいだ。

そして、最後には風防を旨く使うことで熱効率を上げ、アウトドアでも充分使えるような物になったのだ。カゴの内側に羽根を付けることで撹拌が旨くいき、味も本格的な味が出せるようになった。

しかし、最後の最後まで結論が出せなかったことがある。それはこのカゴの形状だった。円形と角形。どちらもそれなりに仕上がった。そして考え抜いた末ついに、デザイン上の優位差で円形の方にほぼ決まった。「これで行こう!」洗練された円形のデザインのカゴと風防。充分に納得が行くものだった……。
冗談ではなく本当の理由
……がしかし。弟、隆二は浮かぬ顔をしてそのカゴを見つめていた。ずっと考えた。これで果たしていいんだろうか。いや、やっぱり納得できない。何日かたって、兄に伝えた。

円形型コーヒー焙煎キット

弟:「やっぱり角形にしよう」
兄:「どうしてだ?」
弟:「あのね。笑うかもしれんけど。俺ハムスター飼っとるだろ。ハムスターがくるくる回るカゴね。あれとどうしてもだぶっちゃうんだよね。ハムスターが熱い熱いって嫌がってるのが見えるわけ」
兄:「………(無言)」
弟:「今ハムスター飼ってる人は絶対おんなじように思うんだよね。それに、アウベルクラフトが出す焙煎キットなんだから、やっぱ他と同じじゃあつまらんと思うわけ」
兄:「うんうん、ハムスターのことはわからんけど。他と違うのにしたいのは同感だと思う」
……てな話が続いた。つまりはこの角形の良さをもっと徹底的に検証して、それを磨いていけば絶対にもっと良い物ができると確信したのだ。

結果的に大正解
実際に比べてみると、円形のカゴでは豆は常に下の方にあって、羽根で撹拌してくれるものの、動きが少ない。これに比べて角形の方は、ダイナミックに撹拌がされる。だからコツとか注意とかはいらない。ただ回してさえいればいいのだ。
それに第一金型などの投資もいらない、結果的に円形より角形の方がコストが抑えられることなったのだ。強度も高い。そしていわゆる「機能美」というやつ。なんだか知らないけど、機能的な美しさを感じるのはやっぱり何か特別な力がそこにはあるのだろう。これが認められて「PEN」という雑誌で、デザインで決めるグッズ特集に選ばれた程だった。

その後岡山のブルーマウンテンさんのアドバイスで「遠赤ネット」を付け、遠赤効果によりさらに本格的な味になった。プロをも認める味になってきた。まだまだ成長を続けていくこのコーヒー焙煎キット。しかし、始まりはハムスター君たちの登場がなかったら、全く別の物になっていたかもしれないのだ。人生と同じでグッズたちの人生(って言わない?)もどこでどうなるか分からないもんだってつくづく思う。

遠赤コーヒー焙煎キットの詳しい説明

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